ガイジで救える命がある
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本日(17日)発売のDVDマガジン『燃えろ!新日本プロレス』vol.34は
タイトルには、『”破壊王”橋本真也、魂よ永遠なれ!!』と銘打たれている。
全試合ノ―カット収録(120分)DVDの
試合メニューは次の通り。
①IWGP初防衛、”破壊王”の時代が始まった!!
(1993年12月10日、愛知県体育館)
②「俺らがドームのメインだ!」三銃士のプライド!!
(1994年1月4日、東京ドーム)
③三度目の正直!WARとの抗争に終止符!!
(1994年2月17日、両国国技館)
④トップ外国人を撃破、ストロングスタイルの象徴に!!
(1994年3月21日、愛知県体育館)
①橋本真也の全盛期はいつなのか?
いま考えると、それはIWGP王者として新日本の強さの象徴、
新日本の切札と呼ばれた1993年秋~1997年秋の4年間を
指すのではないだろうか?
年齢的にも28歳~32歳と肉体面でコンディションは絶頂期。
93年にはキャリアも9年を超え、ちょうど10年目に入っている。
もともと闘魂三銃士の中で頭一つ抜けてトップにいたのは橋本。
ところが、実績面で『G1クライマックス』2連覇の蝶野、
三銃士の中でいち早くIWGPヘビー級王座を奪取した武藤
(※グレート・ムタとして)の後塵を拝すことになる。
この93年は、橋本にとって大きなターニングポイントを迎えた時期。
92年暮れに2年以上も苦しんできた右膝の古傷を手術して欠場。
93年に入って、追い続けていた天龍に6月、8月と2連敗。
自分に対する不甲斐なさか、フロント不信もあったのか、
フラストレーションがたまりにたまっていた。
ところが、チャンスは突然訪れた。
93年の9・20名古屋大会でグレート・ムタを破り、
ついにIWGP初戴冠。
ここから破壊王の快進撃がスタートするのだ。
93年12月10日、場所も同じ名古屋・愛知県体育館。
最初の挑戦者は素顔の武藤敬司。
スピード&テクニックを駆使して攻めに攻める武藤。
すべてを受け切って、大爆発する橋本がⅤ1に成功。
2人の一騎打ちに名勝負はいくつも挙げられるだろうが、
私個人はこの試合がイチバン好きだし印象深い。
橋本時代到来の鼓動がハッキリと聞こえてきたからだ。
②前年、武藤戦に続いて、3日後に大阪で
パワー・ウォリアーの挑戦を受けた橋本。
これが橋本vs健介(パワー)によるライバル闘争の
幕開けといっていい凄まじい試合となった。
Ⅴ2に成功した橋本の評価はまたも急上昇。
翌94年の1・4東京ドームでは、メインイベントで蝶野の挑戦を受ける。
だが、メインとはいっても、その後に”特別試合”という名目で
2人の反骨心は試合にストレートに現れた。
見るからに痛みの伝わるゴツゴツの闘いは、
過去の橋本vs蝶野戦とは異質な闘い模様。
結局、橋本が力で蝶野をねじ伏せてⅤ3。
反対に、この敗戦が自らの指針と路線変更を決定付けたのではないか?
同年8月、3度目のG1制覇を成し遂げた蝶野は武闘派宣言。
ヒールとして黒のカリスマへの道を歩み始める。
③前年、天龍に2連敗を喫した橋本が、
3度目の正直で天龍超えを達成したメモリアルマッチ。
1・4ドームで猪木を破った天龍を両国大会のメインで迎え撃った橋本。
両者ともタイトルマッチを望まないという異例のノンタイトル戦となったが、
新日本の頂点に立った橋本と、猪木を破った天龍の激突は、
ベルトの有無に関わらず、文句なく大一番となった。
天龍戦の2連敗でスランプに陥り葛藤が続いた橋本。
ある意味、そのどん底が橋本をひと回り成長させたのかもしれない。
龍橋対決・第3章は、橋本がジャンピングDDTで制圧。
新日本のエースであること満天下に示した一戦である。
④これも隠れ名勝負といっていい。
いや、スコット・ノートンの日本マットにおける
ベストバウトと言いきっていいかもしれない。
新日本のエースとなった橋本に挑むのは、
ベイダ―がUWFインターへ移籍し、ビガロのWWF入りによって、
トップとなったノートン。
だが、これは必然の図式であったろう。
32歳で全盛期を迎えていたノートンは、
当時すでにベイダ―、ビガロを追い抜くだけの存在感を見せていた。
そういえば、かつてミネアポリスのブラッド・レイガンズ道場で
2人は顔を合わせ、一緒にトレーニングをしたこともある。
まだノートンは未来日で無名の存在だった。
ただし、当時から橋本は
「こいつはバケモノ、必ずトップになる存在」
とノートンの素材と素質に脅威を感じていたという。
その元アームレスリンング世界王者を正面から迎え撃った橋本。
日米パワー対決は、観ている側まで汗ばむような
緊迫した闘いとなった。
爆殺シュ―タ―と呼ばれた橋本のミドルキックが通じない。
ブ厚い筋肉の壁でノートンが跳ね返してしまうのだ。
仁王立ちのノートンに橋本はどう対処するのか…
そこはぜひとも映像で確認してもらいたい。
それ以降も、何度となく真っ向勝負を展開し、
文字通りライバルとなった2人は、
のちにタッグも結成し、SGタッグリーグ戦に優勝するなど、
長年にわたり好敵手の関係を保っていた。
20代の破壊王。
橋本時代の幕開け。
この4試合を観ることで、
橋本真也とはなんたるかを、
改めて理解できるのではないだろうか?
なお、マガジンのほうでは、私が全4試合の見どころを解説。
また、『実録!新日本プロレス事件簿』第34回にも寄稿している。
テーマは、『渦巻く因縁、新日本vsUFOの泥仕合』。
こちらの生臭い…(苦笑)原稿にも期待してもらいたい。
燃えろ!新日本プロレスvol.34
本日(1月17日)発売!
発行元=集英社
定価=1680円
追伸:当時の橋本と、今の棚橋、中邑、真壁、後藤、オカダの対戦が観たい。
橋本vs棚橋、橋本vs真輔…たぎるぜぇー
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修学旅行中の娘からなぜかインスタの
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